門司港レトロ地区は福岡県を代表する人気の観光地ですが、
北九州・小倉からは行きやすいけどね…
博多・天神からは片道約2時間はかかるでしょ?
往復3,000円以上、交通費がかかるでしょ?
と、ハードルが高いエリアと思われていませんか?
博多駅から在来線利用で往復3000円、天神からバスでも往復2680円かかりますが、ネット限定、土日祝限定ではあるのですが、いちばん最安値で行けるきっぷがあります。しかも特急利用です。
今回は、最安値で行く、車なしで行ける門司港観光スポット25選をご紹介していきます。

門司港⇄博多を最安値で行く方法
ネット限定!お買い物往復きっぷを購入する!これがおそらく公共交通機関で博多から門司港に向かう際の最安値でしょう。定価3440円。うちお買物券が1000円分付いてきますので、差し引き交通費は2440円になります。しかも行きと帰り、特急の自由席に座れますよ。
実は2025年3月まで、もっとオトクに行けますので、春休みに行くなら年度末に決まりです。
きっぷ購入時は出発日を指定するのですが、当日の都合がわるくなった、雨天、寒そうなど女子旅や一人旅に向かない日だなと感じたら、一定の条件下で日程を変更することが可能ですので、JR九州のサイトで購入前に事前確認されてください。
また博多は特急の始発駅のため、行きは座れると思うのですが、小倉から乗るときは大分駅や宮崎駅が始発となっているため、多くの方が乗っています。帰りは席を確保するためにも早めにホームに行き、できるかぎり先頭部に並ぶようにしたいものです。自由席はだいたい5~7号車あたりです。
2024年11月、筆者も朝早く門司港駅まで出向き、午前中、いろいろなスポットを散策してきましたので車なしで回れるスポットを、ご紹介していくことにします。ぜひ門司港観光の参考にされてみてください!
筆者は人出少なめの8:30くらいから散策しましたが、10:00くらいから散策開始すると人出も増え始め、お店も開きますので、ちょうどいいかもです。
また、2025年1月に再訪して、前回立ち寄らなかったスポットも散策してきましたので、そちらも合わせてご紹介していくことにします。
門司港レトロ車なしで行ける観光スポット25選!
1.JR門司港駅

1914年(大正3年)開業。鹿児島本線の起点駅でもあり、九州最北端の駅となるのが門司港駅です。全国で今も利用されている駅舎としては東京駅と門司港駅だけが国の重要文化財に指定されています。

門司港駅に着くといつもホームのノスタルジックな雰囲気や、大正時代の建築物らしく重厚で豪華な駅舎の装飾一つひとつに目を奪われてしまいます。なお駅舎は、2019年に復原・耐震工事が完了しています。
また構内にはレトロ調のスタバもあり、大正時代にタイムスリップした感覚で、コーヒーを味わえますよ。
門司港駅前広場などでは土日など、イベントが開催されていることがありますので、事前に調べてイベントがある日に合わせて行くと楽しめるコンテンツが増えていいです。散策した2024年11月24日もイベントがあり、多くの方で賑っていました。
門司港駅周辺にはレトロな観光スポットがたくさん点在しています。
2.JP門司港ビル(旧門司郵船ビル)

門司港駅を出ると日本郵船と旧門司三井倶楽部の建物が出迎えてくれます。JP門司港ビルは1927年(昭和2年)に建てられたもので、1世紀近く門司港のシンボルのひとつとして、存在感を示してくれています。
3.旧門司三井倶楽部

国指定重要文化財、旧門司三井倶楽部は、1921年(大正10年)築。1階にはレストラン、2階にはアインシュタインメモリアルルーム、林芙美子記念室があります。2階は有料ゾーンで大人150円、小中学生70円で入れます。
4.旧大阪商船

JP門司港ビルの隣にある1917年(大正6年)に大阪商船門司支店として建てられた建物です。最上部は灯台となっており、かつては港のターミナルとして海運に携わる人々、渡航する人々が行き交ったランドマークでもありました。
今は修復され、わたせせいぞうギャラリー(大人150円、小中学生70円)や、カフェ、貸しホールとして活用されています。
5.海峡プラザ

旧大阪商船の建物を通り過ぎ、門司港駅側を背にして斜めに歩を進めると、その先には門司港レトロが広がっています。その一角にあるのが海峡プラザです。グルメ、おみやげ、体験型のテナントも多数入っています。
物販は10:00~20:00、飲食は11:00~22:00オープンとなっていますので、早く着いた場合は九州鉄道記念館か、船で下関に降り立ち、唐戸市場の活きいき馬関街(金土日祝限定のイベント)に行くのもおすすめ。

これは海峡プラザ前に立っているバナナマン像です。門司港は「バナナの叩き売り発祥の地」であることはご存知でしたか?プレミアホテル門司港を背にして、バナナの格好をした2人のおじさん2体のキャラクターが立っています。

ピンクでファンキーな外観に圧倒されますが、海峡プラザを出て線路を渡り少し歩いた先にあるのが、お笑いコンビ・ロバートの秋山竜二さんのお父様がされているお店『ファンキータイガーアジト』です。
11:30開店で水曜日が定休。店内では門司港名物の焼きカレーだけではなく、濃厚な秋山ワールドも味わえるようです。
門司港レトロ・海峡プラザの詳細は、シニアにやさしい移動少なめ福岡観光の記事でご確認いただけます。
6.プレミアホテル門司港

門司港レトロのそばにあるプレミアホテル門司港。個人的には2020年の春に宿泊しに行こうと計画していたのですが、断念せざるをえなくなり、未だにチェックインできていません。
鉄道でめぐる4泊5日の九州旅行モデルコースの記事でも取り上げているホテルですので、ご紹介しておこうと思いました。
門司港駅から徒歩圏。目の前には門司港レトロが広がり、オーシャンビューも楽しめ、関門橋や本州も見える立地が最高すぎる宿です。
7.ブルーウィングもじ

プレミアホテル門司港のそばにある、いわゆる跳ね橋(可動橋)で、船が出入りできるように橋が開閉バーのような役割を担っています。開閉時刻は決まっていて10:00~16:20まで、毎時00~20分に開閉する様子が見られます(臨時開閉あり)。

ブルーウィングもじ付近で撮った関門橋です。先に見えるのは山口県下関市。九州と本州はJR線や国道トンネルのほか、この橋でもつながっています。
8.旧門司税関

門司税関として1912年(明治45年)に建てられた建造物ですが、実際に庁舎として使われていたのは昭和初期まで。北九州市が赤レンガを特注して復元し、今に至ります。
3階には展望室があり、門司港レトロを行き交う人々や船を少し上から眺めることができます。
9.北九州市大連友好記念館

1979年に北九州と中国の大連が友好都市となり、その15周年を記念して建てられたもので、この建物はロシア帝国が1902年に大連に建てた鉄道汽船会社の建物の複製なのだとか。
1階は中華料理店(中華料理大連あかしあ)、2階は休憩所となっていて、自由に出入りできるそう。
10.門司港レトロ展望室

地上103m、31階から門司港・関門海峡を一望でき、展望室から見える夜景は「日本夜景遺産」にも認定されています。そんな素晴らしい高層階の景色を大人300円、小中学生150円で見られるのも素敵すぎます!門司港レトロ最高すぎます。
11.出光美術館(門司)

出光美術館(門司)では常設展示はなく、展覧会がある期間だけ入場できます。そのため行かれる場合は公式サイトで開館日・展示替期間・休館日の確認がマストです。
2016年にリニューアルした現在の建物は、北九州市都市景観賞も受賞しています。
12.門司電気通信レトロ館

電話やファクシミリなど、通信の歴史を知れる博物館といえ、今では見られなくなった昭和時代の固定電話や公衆電話、携帯電話草創期のモバイルも展示されています。入場無料で気軽に入れます。
13.六曜館

門司電気通信レトロ館から車道のある大通りを通って門司港駅方面に向かう途中に見える老舗の喫茶で、筆者初来訪はたしかライター1年目の2015年5月。そのときは音響設備(アンプ・スピーカー)が上質で(今も?)、心地良いジャズの音色をBGMに焼きカレーを食べたのが、いい思い出です。
2019年、令和がはじまった日にリニューアルオープンしたそうで、JAZZライブも開催されています。
14.三宜楼(さんきろう)

六曜館から門司港駅方面に向かって歩きつつ、道路を挟んで見えてくる九州鉄道記念館を横目にそのまま歩を進め、清滝通りを左に入ると坂の右手上に三宜楼が見えます。
三宜楼は元々、1931年(昭和6年)に建てられた九州最大級の料亭建屋であり、立派な外観は門司港地区の繁栄を後世に伝える貴重な史跡のひとつといえます。
物件が売りに出されることがわかり、市民有志で結成された「三宜楼を保存する会」が所有権を取得しました。のちに北九州市に寄贈され、保存修理を経て、今に至ります。
無料で見学することができたので筆者も立ち寄りました。2階の百畳間は素晴らしく、1階の茶寮では食事もできるようになっています。
15.九州鉄道記念館

かつて国鉄(JR)の線路を走っていた機関車や特急列車などが展示されているほか、ミニ列車で遊べ、貴重な写真なども見られます。鉄道好きな方はぜひ!
16.旧門司駅遺構

九州鉄道記念館の中央ゲートのスグそばで、旧門司駅の遺構が発見されました。2024年9月にはユネスコの諮問機関であるイコモスがヘリテージ・アラートを出して遺構を保存するよう警告をしており、話題となりました。
2024年11月21日、北九州市は遺構の一部を保存、残りを取り壊して新しい複合公共施設の建設を進める考えであることが報じられました。11月24日時点では九州鉄道記念館内の展示を見たあと、駐車場から普通に内部を見ることができました。
個人的には貴重で価値ある史跡と思っているため、写真も撮ってきた次第です。
17.北九州銀行門司支店

九州鉄道記念館を出て門司港駅に戻る際は、旧横浜正金銀行門司支店もチェックしてほしいです。今は北九州銀行門司支店ですが、ロンドン大学で建築を学んだ桜井小太郎が設計した1934年(昭和9年)築の鉄筋コンクリート造の建物です。
北九州市の景観重要建造物に指定されています。これもれっきとした門司港レトロを物語る建物です。
18.門司港レトロ観光列車 潮風号

平成筑豊鉄道が運行している潮風号は、九州鉄道記念館駅ー出光美術館駅ーノーフォーク広場駅ー関門海峡めかり駅の約2kmの区間を10分で結んでいる観光列車で、土日祝日中心の運行となっています。
歩くのに疲れたら、潮風号に乗って、観光しながら休憩するのもよさげです。
19.甲宗八幡宮

門司港駅構内にあるバス停から74系統(和布刈行)のバスに乗り「甲宗八幡宮前」で降ります。
ご祭神は八幡三神。第一殿は応神天皇、第二殿は神功皇后、第三殿は市寸島比売命、多紀理比売命、多紀津比売命で、860年に創建された由緒ある八幡宮です。創建時、宇佐八幡宮のご分霊を祀り、神功皇后が着用されていたおかぶとをご神霊としました。
20.和布刈神社大鳥居

バスで向かうと、なかなか気づきにくいのですが、甲宗八幡宮から徒歩でゆっくりと和布刈神社へ向かえば、大きな鳥居を観覧することができますよ。
21.ノーフォーク広場

和布刈神社大鳥居からスグのところに、北九州市の姉妹都市となっているアメリカのバージニア州ノーフォーク市に関連した広場があり、大きな錨(いかり)のモニュメントが設置されています。
関門海峡、関門橋、対岸には山口県下関市が見えるほか、優雅に出向していく大きなコンテナ船も見られますので、あたたかい日などは、ゆっくりと「シップウォッチング」をして、過ごしてみてください。
22.めかり観潮遊歩道(めかり街道)
出光美術館裏を始点とするめかり街道のうち、ノーフォーク広場以降の海沿いの道がめかり観潮遊歩道と呼ばれているようです。筆者は見たことはありませんが、関門橋付近で、タイミングと条件が合えば、渦潮が出現することもあるのだとか。
ノーフォーク広場から和布刈神社に行くときに重宝しそうですが、海風が強い日などは、1枚羽織るか、高台の歩道に出て和布刈神社方面に行くようにしましょう。
23.和布刈神社

門司港駅構内にあるバス停から74系統(和布刈行)のバスに乗り「和布刈神社前」で降ります。
境内は素晴らしく、海に面して建つ鳥居越しに見る関門海峡や、至近距離から見上げることができる関門橋の大きさに圧巻です!
和布刈神社の詳細については、福岡の開運パワースポットの記事でご紹介しています。
24.関門トンネル人道

和布刈神社を参拝したあと、さらに奥に進むと、車道沿いにも和布刈神社の鳥居と、関門トンネル人道の入り口となっている建物があります。公衆トイレも併設されていますので、覚えておかれるといいです。
エレベーターで地下に降りて、本州側山口県下関市(壇ノ浦古戦場跡あたり)まで歩いて上陸することができます。片道780m往復1560mありますので、そのときの時間やコンディションと相談して渡るかどうか決めましょう。ちなみにこちらは無料で利用できます。
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歩き疲れたと感じたら、門司港レトロ地区や門司港駅方面には、バスで帰路につくようにしましょう。
25.関門海峡ミュージアム

門司港駅から門司港レトロを背にするように大連通りを進んでいけば、斬新な外観の関門海峡ミュージアムが見えてきます。大正時代の門司港を再現した『海峡レトロ通り』など、関門海峡の歴史や文化などを学べる施設となっています。
車なしで門司港レトロさんぽや観光を楽しもう!
門司港観光を車なしで楽しめるスポットを25ご紹介しました。
門司港では秋口から春先までイルミネーション 門司港レトロ浪漫灯彩が開催されていて、夕方から日付が変わるまで門司港レトロを中心にライトアップが実施されています。
門司港は海風が強く吹くこともありますので寒くない格好を!また足に負担をかけないように履き慣れたスニーカーで、門司港散策をぜひ、楽しまれてください!
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