長崎旅行で大浦天主堂へ行きたいとお考えでしょうか。
大浦天主堂は国宝であり、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産でもあります。長崎市を初めて観光するのであれば、ぜひ立ち寄っておきたい場所のひとつです。
とはいえ、「見学には何分くらいかかる?」「長崎駅からどうやって行く?」「入場料は?」「グラバー園と一緒に行くとお得?」など、旅行前に気になることも多いと思います。
この記事では、福岡に住む九州在住ライターが、大浦天主堂の見どころや所要時間、浦上天主堂との違い、アクセス、料金、お得なチケットなどをまとめてお伝えしていきます!
料金や拝観時間は変更される場合がありますので、旅行前には大浦天主堂公式サイトもあわせてご確認ください。
大浦天主堂とは?
日本国内に現存する最古の教会堂建築とされているのが、大浦天主堂です。
1864年に竣工し、1875~1879年にかけて増改築され、現在の姿となりました。レンガ造りですが、外壁は漆喰で仕上げられています。
ゴシック様式を取り入れた教会堂で、組み込まれた美しいステンドグラスなどを一目見ようと現在も多くの方が拝観に訪れています。

本来は外国人居留地に住む外国人信徒のために建設された教会でしたが、1865年には浦上の潜伏キリシタンたちが訪れ、プティジャン神父に自分たちがキリシタンであることを告げました。
この出来事は「信徒発見」と呼ばれ、その後、大浦天主堂は日本におけるカトリック再布教の重要な拠点となりました。
1933年には当時の国宝に指定され、1953年には文化財保護法に基づく国宝に指定。さらに2018年には、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として登録されています。
なお、大浦天主堂では主日のミサを含む通常のミサは行われていません。ただし、記念ミサなど特別な行事が行われる場合があります。
大浦天主堂の見どころ
大浦天主堂は、白い外観を眺めるだけではなく、内部や敷地内にも歴史を知るための見どころがあります。
- ゴシック様式を取り入れた天主堂の建築
- 色鮮やかなステンドグラス
- 「信徒発見」の歴史を伝える場所
- 信徒発見にゆかりのあるマリア像
- 告解室
- 大浦天主堂キリシタン博物館
特に、長い潜伏期間を経てキリシタンたちが信仰を告白した「信徒発見」の歴史を知ってから天主堂を見ると、単なる教会建築とは異なる大浦天主堂の価値を感じやすくなります。
また、大浦天主堂の拝観料には大浦天主堂キリシタン博物館の入場料も含まれています。時間に余裕があれば、天主堂だけでなく博物館まで見学するのがおすすめです。
大浦天主堂の見学所要時間
大浦天主堂の公式サイトでは、標準的な見学所要時間は案内されていません。
そのため旅行の日程を組む際の目安になりますが、天主堂を中心に見学するなら30分前後、キリシタン博物館なども含めてじっくり見るなら45~60分程度を確保しておくと動きやすいでしょう。
| 見学内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 天主堂を中心に見学 | 約30分 |
| 天主堂・敷地内をゆっくり見学 | 約30~45分 |
| キリシタン博物館までじっくり見学 | 約45~60分 |
| グラバー園とあわせて観光 | 2~3時間程度を確保すると安心 |
混雑状況や展示の見方によって所要時間は変わりますので、上記はあくまで旅行プランを作る際の目安として考えてください。
大浦天主堂の内部は撮影禁止
大浦天主堂では、拝観料を支払ったあとであれば敷地内から外観の撮影はできますが、天主堂内部での撮影は認められていません。
ステンドグラスなどの美しさは、ぜひ自分の目で楽しみましょう。
また、敷地内での飲食・飲酒・喫煙は禁止されています。酒気を帯びた状態での来訪も控え、天主堂内では携帯電話・スマートフォンの使用を控えて静かに拝観しましょう。
大浦天主堂に懺悔室がある?

大浦天主堂には「懺悔室」という名称の部屋ではなく、告解室があります。
告解とは、カトリック信徒が自らの罪を司祭に告白し、神のゆるしを受ける秘跡です。大浦天主堂では、歴史を伝える見どころのひとつとして告解室を見ることができます。
大浦天主堂と浦上天主堂の違い

長崎市内には名前の似た浦上天主堂(浦上教会)もありますので、ここで違いを解説しておきます。
浦上天主堂は、1914年に竣工したロマネスク様式の大聖堂でしたが、1945年8月9日の長崎への原爆投下により、一部を残して壊滅的な被害を受けました。
1959年に再建され、1980年にはレンガタイルによって往時の姿に近づけられています。被爆した石像や、原爆の被害を受けながら残った片方のアンジェラスの鐘など、原爆の歴史を伝える場所でもあります。
浦上天主堂では主日(日曜日)などにミサが行われています。参列を検討している場合は、時間帯などを浦上天主堂公式サイトで確認し、旅程を組む際の参考にしてください。
| 比較項目 | 大浦天主堂 | 浦上天主堂 |
|---|---|---|
| 竣工 | 1864年 | 1914年(1959年再建) |
| 所在地 | 長崎市南山手町 | 長崎市本尾町 |
| 宗派 | カトリック | カトリック |
| 歴史的意義 | 信徒発見とカトリック再布教の重要な拠点 | 浦上地区の信徒によって建てられ、原爆被害の歴史を伝える教会 |
| 原爆の被害 | 被害を受けたのち修復 | 壊滅的被害を受け、1959年に再建 |
| 通常のミサ | 行われていない | 主日などに行われている |
| 世界遺産 | 構成資産として登録 | 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産には含まれない |
大浦天主堂のロケーションと周辺情報

大浦天主堂は長崎市の南山手町にあり、坂を上った場所に位置しています。
周辺には長崎を代表する観光スポットが集まっているため、大浦天主堂だけを見て帰るのではなく、南山手エリアをまとめて歩くのがおすすめです。

- グラバー園
- 祈念坂
- 大浦展望公園
- 祈りの丘 絵本美術館
- 長崎南山手美術館
- 軍艦島デジタルミュージアム
- ナガサキ ピースミュージアム
グラバー通り周辺には、カステラや角煮まんじゅう、ガラス製品などを扱うショップもあり、長崎のお土産探しにも便利です。
- 長崎夢奉行本舗
- 岩崎本舗 グラバー園店
- 清風堂 グラバー坂店
- グラスロード1571/中古賀べっ甲店
- 長崎カステラ 文明堂総本店 南山手店
- 和泉屋 大浦天主堂前店
- 瑠璃庵
店舗の営業状況は変更される場合がありますので、お目当てのお店がある場合は事前に営業状況を確認しておきましょう。
ちなみに、瑠璃庵はステンドグラスの制作などを手がけているほか、大浦天主堂の修復工事にも携わった実績があります。
大浦天主堂へのアクセスと移動時間
ここからは、大浦天主堂までの交通機関とアクセス方法を見ていきます。
大浦天主堂までのアクセス
大浦天主堂は、長崎電気軌道(路面電車)でアクセスするのが便利です。
5号系統の電停「大浦天主堂」で下車し、徒歩約5分です。
JR長崎駅から向かう場合は、「長崎駅前」から崇福寺方面の路面電車に乗り、「新地中華街」で石橋行きの5号系統へ乗り換えます。
長崎市公式観光サイトでは、長崎駅前から新地中華街まで約7分、新地中華街から大浦天主堂まで約4分、大浦天主堂電停から徒歩約5分と案内されています。実際には乗り換えの待ち時間もありますので、JR長崎駅からは20~30分程度を見込んでおくと安心です。
また、長崎駅前南口からバスを利用し、「グラバー園」バス停で降りて徒歩約5分という方法もあります。
長崎市内各地からの所要時間
路面電車を利用する場合の、おおまかな移動時間の目安は次のとおりです。
| 出発地 | 主な行き方 | 目安 |
|---|---|---|
| JR長崎駅 | 新地中華街で5号系統へ乗り換え | 乗車約11分+乗換待ち+徒歩約5分 |
| 出島 | 新地中華街で5号系統へ乗り換え | 約10~20分+徒歩 |
| 長崎新地中華街 | 5号系統で乗り換えなし | 乗車約4分+徒歩約5分 |
| 思案橋 | 新地中華街または西浜町方面で乗り換え | 約15~25分+徒歩 |
| めがね橋 | 5号系統で乗り換えなし | 約15分前後+徒歩 |
| 長崎スタジアムシティ周辺 | 新地中華街で5号系統へ乗り換え | 約25~35分程度 |
表を見ていただければわかるように、乗り換えなしで向かえるため、長崎新地中華街やめがね橋を観光したあとに大浦天主堂へ移動するのも便利です。
長崎新地中華街からは路面電車で数分、長崎スタジアムシティ周辺からは乗り換えを含めて20~30分程度を見込んでおくとよいでしょう。
運行状況や乗り換え待ち時間によって変動しますので、上記は目安です。特に旅行当日は、長崎電気軌道の運行情報や乗換案内アプリも確認してください。
長崎電気軌道は全区間均一運賃で大人150円、小児80円です。
また、SUGOCA・nimoca・Suica・PASMOなど全国相互利用の交通系ICカードに加え、対応するクレジットカードなどのタッチ決済も利用できます。
大浦天主堂に専用駐車場はない
大浦天主堂には来訪者用の専用駐車場はありません。
車やレンタカーで訪れる場合は、南山手周辺の有料駐車場を利用する必要があります。
土日祝や観光シーズンなど、現地で駐車場を探すのが心配な方は、事前予約できる駐車場を確保しておく方法もあります。
大浦天主堂周辺は坂道が多く、観光スポットも徒歩圏内にまとまっていますので、長崎市中心部を観光する場合は路面電車を利用する方法も便利です。
車椅子やベビーカーは階段に注意
大浦天主堂は坂の上にあり、さらに天主堂前の広場から教会入口まで長い階段があります。
階段の両側には手すりがありますが、公式サイトでは階段以外に天主堂へ入る方法はなく、車椅子の場合は階段を移動するための介助が必要と案内されています。
高齢の方や足腰に不安がある方、車椅子・ベビーカーを利用する方と訪れる場合は、事前に経路を確認しておくことをおすすめします。
大浦天主堂の入場料・割引情報
大浦天主堂の拝観料(一般料金)は、大人1,000円、中・高生400円、小学生300円となっています。
| 区分 | 一般料金 | 団体料金 |
|---|---|---|
| 大人 | 1,000円 | 900円 |
| 中・高生 | 400円 | 300円 |
| 小学生 | 300円 | 200円 |
大浦天主堂だけを拝観する予定なら、KKdayから電子拝観券を事前購入することもできます。スマートフォンに表示したQRコードを利用できるので、旅行前にチケットを用意しておきたい方は確認してみてください。
団体料金は20名以上で適用されます。また、障がい者料金も設定されています。
なお、この拝観料には「大浦天主堂キリシタン博物館」の入場料も含まれています。

グラバー園との共通券がお得
もし、大浦天主堂のほかにグラバー園も見学したいと考えているなら、「歩いて世界遺産めぐりチケット」がお得です!
必読の関連記事です!
グラバー園の入場料は1,300円|割引・大浦天主堂共通券を解説
| チケット | 大人料金 |
|---|---|
| 大浦天主堂 | 1,000円 |
| グラバー園 | 1,300円 |
| 個別購入の合計 | 2,300円 |
| 共通券 | 2,070円 |
| 差額 | 230円お得 |
中学生・高校生の共通券は890円、小学生は790円です。
WEBでは「Enjoy!Kyushu」で購入でき、スマートフォンで利用できる電子チケットとなっています。紙チケットのように紛失してしまう心配がありません。
大浦天主堂とグラバー園は至近距離にありますので、両方を観光する予定なら共通券を利用しやすい組み合わせです。
大浦天主堂とグラバー園は隣接している!

大浦天主堂の住所は長崎県長崎市南山手町5-3、グラバー園は長崎県長崎市南山手町8-1で、いずれも長崎市の南山手町にあります。
地図や次項の動画で確認すると分かるように、大浦天主堂からグラバー園までは数分で移動できる近さです。
そのため、大浦天主堂だけを見るよりも、グラバー園とセットで観光すると南山手エリアの歴史や異国情緒をより楽しめます。
大浦天主堂からグラバー園への行き方
大浦天主堂電停から大浦天主堂、さらにグラバー園までの流れを簡単にご紹介します。
電停から大浦天主堂まで
まず、長崎電気軌道の電停「大浦天主堂」で降り、案内標識に従ってグラバー通り方面へ進みます。
ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル付近を通り、グラバー通りの坂を上っていきます。
岩崎本舗やガラス・べっ甲製品などを扱う店舗が並ぶ坂道を進むと、正面に大浦天主堂の白い建物が見えてきます。
電停から大浦天主堂までは徒歩約5分ですが、坂道ですので歩きやすい靴がおすすめです。
大浦天主堂からグラバー園まで
大浦天主堂を出たら電停方面へ戻らず、奥にある上り坂方面へ進みます。
階段を上るとグラバー園の入口につながっており、大浦天主堂からグラバー園までは数分程度で移動できます。
大浦天主堂とグラバー園をセットにし、祈念坂など南山手町周辺の観光スポットも同日に順序立てて巡ると、効率よく観光できます。
また、すぐ近くにあるANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒルに前日または当日に宿泊すれば、南山手観光を始めやすくなります。
大浦天主堂のお土産もチェック
大浦天主堂やグラバー通り周辺では、長崎旅行の記念になるお土産も探せます。
特に大浦天主堂公式のショップ「オラショの店」では、ロザリオやメダイ、十字架、絵はがき、キーホルダー、オリジナル商品などが販売されています。
営業時間は10:00~16:00、定休日は月曜日です。営業情報は変更される場合がありますので、訪問時には公式サイトで確認してください。
また、大浦天主堂周辺にはステンドグラスをモチーフにした雑貨やガラス製品などを扱う店舗もあります。
天主堂内部ではステンドグラスを撮影できませんので、旅の記念としてステンドグラスをイメージした商品を探してみるのもよさそうです。
こちらは出島の近くにある長崎県美術館のミュージアムショップの投稿。栞のステンドグラス部分が透けているように見えますね!
大浦天主堂のよくある質問
大浦天主堂の見学は何分かかる?
公式の標準所要時間はありませんが、天主堂を中心に見るなら30分前後、キリシタン博物館なども含めてじっくり見学するなら45~60分程度を見込むとよいでしょう。
大浦天主堂の中は撮影できる?
天主堂内部の撮影はできません。拝観料を支払ったあとは敷地内から外観を撮影できます。
大浦天主堂に駐車場はある?
大浦天主堂には専用駐車場がありません。車で訪れる場合は周辺の有料駐車場を利用してください。
大浦天主堂でミサに参加できる?
主日のミサを含む通常のミサは行われていません。特別な記念ミサなどが行われる場合がありますので、最新情報は公式サイトで確認してください。
グラバー園と一緒に観光できる?
できます。大浦天主堂とグラバー園は徒歩数分の場所にあり、2施設を対象とした共通券も販売されています。両方を見る場合は2~3時間程度確保しておくと余裕を持って観光できます。
国宝・世界遺産の大浦天主堂に行こう!
160年以上の歴史を持つ大浦天主堂。
美しい建築やステンドグラスだけでなく、約250年にわたって信仰を守ってきた潜伏キリシタンと「信徒発見」の歴史を今に伝える重要な場所です。
長崎が初めての方も、何度も訪れている方も、これまでノーマークだったのであれば、ぜひ長崎旅行の立ち寄り候補として検討してみてください。
これから長崎旅行そのものを予約する方は、航空券とホテルをまとめて比較しておくと旅程を組みやすくなります。
特にグラバー園とは徒歩数分で移動でき、共通券を利用すれば通常料金よりお得ですので、南山手エリアをまとめて観光するのがおすすめです。
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