CHAPTER 02 / 旧大阪商船
第2章|港を照らした光
二枚目の絵はがきに描かれていたのは、オレンジ色の壁と八角形の塔。裏面には、九枚の鏡が並んだ灯火盤がある。入口は「西3」、出口は「南4」と記されていた。
「西3から入った光を、南4へ届けてごらん。光が通った文字が、次の言葉になる」
九枚の鏡の向きを変えて光を導けば、八角塔の光が港へ届くという。
あなたは旧大阪商船の建物を見上げてから、絵はがきの裏に描かれた灯火盤に目を落とした。

祖父の残した小さな冒険が、門司港の歴史を結んでいく。
二枚目の絵はがきに描かれていたのは、オレンジ色の壁と八角形の塔。裏面には、九枚の鏡が並んだ灯火盤がある。入口は「西3」、出口は「南4」と記されていた。
九枚の鏡の向きを変えて光を導けば、八角塔の光が港へ届くという。
あなたは旧大阪商船の建物を見上げてから、絵はがきの裏に描かれた灯火盤に目を落とした。

入口は西3、出口は南4。鏡で光を導き、通った文字を読もう。
八角形の塔をもう一度見上げてから、あなたは建物の中へ足を踏み入れた。
展示を眺めていると、上品な雰囲気の女性が近づいてきた。手元の絵はがきに目を留めると、懐かしそうに微笑む。
「お預かりしていたものです」
差し出されたのは、三枚目の絵はがきだった。
「母が昔、あなたのおじいさまにお世話になったそうです。いつも人を笑わせていたって」 あなたは思わず笑ってしまった。それは、確かに祖父らしい。
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