CHAPTER 02 / 旧大阪商船
第2章|港を照らした光
二枚目の絵はがきに描かれていたのは、オレンジ色の壁と八角形の塔。裏面には、岩礁が描かれた海図と、船の操舵を記した航海日誌がある。
「迷える船の出発と帰り道を探せ。光は、正しい航路を知る者だけに応える」
まずは船がどの港から出て、どこへ帰ったのかを突き止めなければならない。その後、九枚の鏡の向きを変えれば、八角塔の光が届くという。
あなたは旧大阪商船の建物を見上げてから、絵はがきの裏に描かれた海図に目を落とした。

祖父の残した小さな冒険が、門司港の歴史を結んでいく。
二枚目の絵はがきに描かれていたのは、オレンジ色の壁と八角形の塔。裏面には、岩礁が描かれた海図と、船の操舵を記した航海日誌がある。
まずは船がどの港から出て、どこへ帰ったのかを突き止めなければならない。その後、九枚の鏡の向きを変えれば、八角塔の光が届くという。
あなたは旧大阪商船の建物を見上げてから、絵はがきの裏に描かれた海図に目を落とした。

出航と帰港の記録をたどれば、迷った光にも行き先が見える。
八角形の塔をもう一度見上げてから、あなたは建物の中へ足を踏み入れた。
展示を眺めていると、上品な雰囲気の女性が近づいてきた。手元の絵はがきに目を留めると、懐かしそうに微笑む。
「お預かりしていたものです」
差し出されたのは、三枚目の絵はがきだった。
「母が昔、あなたのおじいさまにお世話になったそうです。いつも人を笑わせていたって」 あなたは思わず笑ってしまった。それは、確かに祖父らしい。
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